black「ブラックジャックによろしく」が
モーニングからスピリッツに移籍した経緯について
だそうです・・・



mixiのニュースで見かけたのですが、元ニュースはオリコンの
http://www.oricon.co.jp/news/confidence/63637/full/
という記事だそうです

で、内容なんですが
「ブラックジャックによろしく」などの佐藤秀峰氏(※1)が
公式HPを作ったそうですが、そこの「プロフィール」をクリックして
表示される漫画(=かなりの力作です)が、非常に参考になります

(公式ホームページ)(※2)
http://satoshuho.com/

「プロフィール」をクリックすると、プロフィール漫画が表示されます

(※1)佐藤氏のHPのプロフィール漫画を読んでみて
元々は他の漫画家さんのポリシーの話ではあるかもしれませんが、
文脈的に「先生」と書かずに「氏」と書いたほうがいいような気がしました

(※2)アクセス集中で、現在は表示できないほど遅いかもしれません


去年は雷句誠先生vs週刊少年サンデーという話もあり、
私も便乗してblogトピックで

島本和彦「吼えろペン」は雷句誠vs少年サンデーを読む為の必須アイテム
http://blog.livedoor.jp/khb02323/archives/50584994.html

などを書いてたりしたのですが、あの時はどちらかというと
漫画家=正義、編集者/出版社=悪、的な構図になりがちだったかと思いますが
今回のプロフィール漫画を見ると、「漫画家の視点」で見れば
やはり同じ様ないらだちがあるというのが再確認される一方で、
一歩引いた視点で見ると、「漫画家の視点」、「編集者の視点」、
「アシスタントの視点」それぞれの立場があって、
「その立場であれば圧倒的に正しい」事が、「別の立場ではそうでもない/逆である」
というのが客観的に分かりやすい様な気がしました
(一方的な自分の視点での話だけでなくて、事実関係を並べて書くという手法は
読んでる側が客観的にそれぞれの立場を推測できるのがいいですね)

・・・で、まあ、なんといいますか、一言でまとめるならば
「漫画の世界も、どの役割で仕事するにせよ、大変な世界だなあ・・・」
って感じですね

まあ、他の仕事/業界でも似たような話/状況はあるかと思いますが、
たぶんなんですが、売れてる漫画家=大金が動く/大金が動いてるのが見える
事から、色々な人/色々な視点において、ねたみ・ひがみが増幅しやすくなり
人間関係の悪化が増幅されやすいとか、
仕事柄「閉じ込められた環境、限られた人間関係で長時間」とかが多い事から
やっぱり悪意が増幅されやすいのかなー?とか思えたりしますね

あと、やっぱり漫画家とか小説家とかのクリエイターの人は、
そういう作品を作れる/作ろうと思う人種って事もあって、
良い意味でも悪い意味でも感性が鋭いというか脆いというか
そういう部分もありそうな気がしますね・・・

私は漫画家でも小説家でもなく、単なる技術者(プログラマー?)ですが、
ちょっと特殊な仕事の仕方をしていて、ある意味技術者としては珍しいというか
正に漫画家みたいな仕事のやり方をしてまして、
たぶんなんですが、仕事相手/仕事仲間からは、正に今回の佐藤氏や
雷句氏と同じ様な怖がられ方(?)/恐る恐る接する対象になるとかを
されがちなんだろうなーとは思っているのですが、
たぶん普段はおとなしい/礼儀正しくやってる人が
突然本気でキレ出すとかという意味で、クリエイターの人種の一部は
人間関係においても(外部から見ると、ちょっとしたきっかけで)
突然爆発する事がある人が中にはいるのですが
それはもう「そういうもんである」と思ってもらうしかないのではないかと・・・

出来上がる作品の質(もしくは特殊性)に、そういうトラブルが比例するパターンって
少なからずあるんではないかと思います・・・

私の場合は職種が違うだけでなく収入も全然低い(っていうか普通)なので
売れてる漫画家さんの様な大金持ちの人とは比較対象にすらならないのですが
上記の様に「ちょっとした共通点」を探すならば、
やっぱりクリエイタータイプ、もしくは職人気質の仕事をする人って
「気難しい」と見られるとかになりがちで、それは正直な話
「そう見られがち」とかではなくて「正に実際にそう」だったりして
一歩引いて客観的に見ると、本人よりも周りが大変なんだろうなーとかも
思えたりします
(私もけっこうあちこちで怖がられたり、
重箱の隅をつつくような対応されたりとかも多いし、
よく考えてみると枠組みとしては他人事じゃなかったりもします・・・)

・・・で、共通点を感じるが故に自分の例で言うと、
「なんでそんな構図が成立するか?」って話に尽きると思うんですが、
それは「その人にしかできない仕事(作品)」って物があって、
そういう人はゴタゴタで揉めると「じゃあ、やめますよ?」って話になって
(ここが大人じゃないって言えば大人じゃないんですが)話の展開によっては
本当に止めちゃうんですよね、そのタイプの人はたぶん・・・
(だから、それを恐れて周りが折れるというか、周りが気を遣う状況に
なりがちなんじゃないかと・・・)

本人視点で言うと、状況の経緯を含めて「絶対に譲れない線(プライド?)」
っていうのがあって、そこを曲げる位なら、自分の側でもかなり痛手を負ってでも
相手にかけるダメージを含めて、「そこまで言うんなら、全部やめましょうか?」
ってなって、普通ならそれでも脅しで終わるはずなのが、
実際にやっちゃう事があるのが、そういう人種なんだと思います・・・

まあ、そういう人本人に対して「もうちょっと大人になれよ」って言うのは
簡単なんですが、そういうセンスだからこそ「その人にしかできない仕事ができる」
って部分と比例するケースが多々あるので、もう「そういう人なんだ」、
「そういうもんなんだ」と思ってもらうしかないんじゃないかと思います・・・

いずれにしても、今回のプロフィール漫画も参考になりました
たぶん雷句氏のケースの時と比べると一方的に同情が集まるというよりは
賛否両論な反応になるんじゃないかと思いましたが、そういう事になる
書き方ができる時点で「腰が据わってるなー」と思ったというのが
率直な感想でした・・・