848e76fe.jpgFOMAの903iから905iに買い換えた際に
圧倒的な違いと言える点が一つあります
 
それは解像度が「240x320(以上)」から「480x640(以上)」と
解像度が縦2倍x横2倍=4倍以上の解像度になった事です

この結果、〜903i、904iまでではやりたくてもできなかった事が
いくつかできる様になったと言えます

この一例として「これまでできそうでできなかった事」が
「905iで本当に出来る様になった例」として
「携帯電話で、microSDカードなどに保存したコミック(漫画)などを読む」
というのがあります
(microSD経由でなくても、iMODEやフルブラウザなどのブラウザで
画像ファイル見ればいいじゃん?って声もありそうですが、パケホーダイに
入ってる人はともかく、そうでない人の場合は、パケット課金の固まりである
画像見まくりなんて課金が怖くてできない・・・って人は今現在でも多いはずです。
microSD経由で見る分には、多少手間はかかっても完全無料ですし)

903iなどでも全く同じPDFビューアは付いていたのですが、
解像度が低い関係で「ぎりぎり実用性が無い
(文字などがつぶれてぎりぎり読めない)」、
(905版と違って)「ちょっとでも倍率を変えると画質補正がされなくなる(バグ?)」、
「そもそも画像データ郡をPDF化するのは大変だと思っていた
(→今回、実際にやってみたら、ものすごく簡単だった)」
などで903i世代までは使い物になっていなかったPDFビューアが
905iでは「基本的には全く同じPDFビューアの単なるバージョンアップ版」
であるにも関わらず
比較にならないほど実用性が上がっています
(個人的にはこれでW−ZERO3が不要になるかも?・・・位な品質です。
それでも物理的な液晶サイズが大きなW−ZERO3も捨てがたいんですが、
その位905iでの漫画ビューアは実用性アリかもです)

1、読みたいコミック/漫画データを用意する

漫画データの用意の仕方については、これは色々方法があるかと思いますが、
参考になるURLとして

(漫画の電子化の方法)
http://kyozai.noblog.net/blog/a/10225926.html

を挙げたいと思います。漫画雑誌でも単行本でも、買っているとどんどん
たまっていって捨てなくてはいけなくなりがちですが、
捨てる際などにスキャナでPCに取り込んでおいて、場所をとらない形で
いつでも漫画が読めるというのは(多少手間がかかりますが)いい事ではないかと
思います。A4スキャナでも安いのなら1万円前後位からありますし

(※)この際、通常スキャンすると大量の*.jpgになると思いますが
これを*.zipファイルなどに圧縮して保存してる人が多いと思います

下記では*.zipに圧縮された大量の*.jpgファイル(など)について書きます

2、*.zipを解凍して、大量の*.jpgに戻します
(解凍ソフトの設定などで、解凍の際に自動的にフォルダを作って、そこに
大量の*.jpgファイルが解凍される設定にしておくのがベターです)

3、以下は、下記のURLに書いてあった手法です

(携帯電話で漫画を見よう!)
http://shopdd.blog51.fc2.com/blog-entry-203.html

具体的には、
(画像梱包)
http://rd.vector.co.jp/soft/dl/win95/writing/se377893.html
というソフトをダウンロードして、解凍して起動し、
起動した「画像梱包」というソフト上に、先ほど解凍したフォルダを
ドラッグ&ドロップすると、「名前をつけて保存」ダイヤログが出てくるので
PDFDC001.pdf (* 001の部分は3桁の適当な数字)
というファイル名で保存するだけでPDF化は終了します

4、
携帯電話とPCをUSBケーブルなどで(microSDモードで)接続し、
(ファイルを見る方の)エクスプローラなどで
PRIVATE/DOCOMO/DOCUMENT/PUD001 (* 001の部分は3桁の適当な数字)
というフォルダを作成し、ここに先ほどのPDFDC001.pdfなどを
コピーするだけです

5、携帯とPCをつないでいるUSBケーブルを外します

6、(p905iの操作例ですが、他機種も似た様な物だと思います)
「待ちうけ画面」→「メニュー」→「データBOX」→「マイドキュメント」→
(ソフトキー3の「microSD」を押す)→PUD001などを選択→
PDFDC001などを選択・・・でPDFが表示されます

7、デフォルトの表示サイズだと、画面に1ページが綺麗に収まる様な
サイズになっているのですが、微妙に小さくて文字などが読みずらい場合があります
これは、次の方法で回避できます

8、あらかじめ、画面下の表示倍率(52%など)を覚えておく

9、(ソフトキー2の)「機能」→表示→表示モード→倍率指定→
倍率を(52%なら60%など)適当に少し大きくする

(※)左右の余白がなくなるくらいに拡大するとちょうどいいかもしれません

更に「機能」→表示→表示情報設定→スクロールバー→表示しない
で横幅をちょっとでも稼ぐ事もできます

10、これで拡大されて読みやすくなったはずです、905iのPDFビューアは
改善されていて、自分で拡大倍率を微調整しても画面が粗くならない修正が
されているのと、ページを変えていって途中で終わる際などに保存しておけば
拡大率や途中のページなどを覚えていてくれるので実用的で便利です

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余談
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実のところ、まる3〜4日と、それなりに時間をかけていろいろ試した上で、
結論としては余計な事をせずに905i標準のPDFビューアでPDF化した
画像ファイル郡を見るのが一番良い・・・という結論に達しました
(えらい苦労して専用iアプリの開発まで進めていたのですが、それよりも
PDFの方が圧倒的にいいというのが結論です。実際やってみていえる事としては
今後待ってもiアプリ製のZIPファイル/JPEGファイルビューアで「実際に使える物」は
出てこないと思います・・・私も実際に完成近く迄作りかけたんですが、今一歩の所で
目標に到達できない技術的トピックがいくつか発生するので実用的な物が
905世代のiアプリでも無理なせいです・・・使い方を限定すればiアプリの完成自体は
可能なのですが、PDF版と比べて使い勝手が圧倒的に劣るとすれば、
それでは意味がないので、今回は泣く泣く開発を凍結しました。
やってみて思ったのが905iになって「iアプリでの制限は相変わらず大きい」ものの、
PDFやFlashなどであれば見れるものも増えてきてるって事は、もしかすると
開発者寄りの視点で考えた場合にも発想を転換した方がいいケースもあるのかも
しれないと思えました(直接表示するのが無理なら、PDF化/Flash化などしておいて
表示は携帯の標準ビューアにまかせるとかそういう発想転換)

iアプリを実際に作っていった過程と問題点は下記の通りです

1、SDカードからデータを読み込むのにはSD-Bindingが必要
→(ゲーム機のエミュレータなどでも使われているみたいですが?)
SD-Binding経由でPCからファイルを読み込ませる場合、
あらかじめiアプリ側でダミーファイルを作っておいた物に対して
PCから「上書き」しかできない
(万が一にでも、PC側でファイルを削除するなどすると、SDカード全体の
SD-Bind情報が壊れてフォーマットしか復旧手段がなくなり、これは
一般ユーザーに配布するとしたら敷居が高すぎるなーと思いました

2、zipファイルから画像ファイルを抜き出すにはDoJa標準だと
JarInflaterというクラスがあるのですが、このクラスには
zipに入っているファイル名一覧を知る手段がありません(あらかじめ知っていないといけない)。
そこで外部で使われているZipArchiveというクラスを使おうとしたのですが、
こちらでは一覧取得は可能だったのですが、今度は別の問題が発生し、
つまり905i世代のiアプリ環境でもヒープがそれほど大きくないので
漫画1冊分などの40Mバイトとか80Mバイトとかのzipファイルをテンポラリにでも
展開してバイト配列にするだけのバイト配列が確保できませんでした。
(これもかなり致命的で、仕方ないから10Mずつとか漫画1冊をファイル数個に
分割するしか手がないかなーと思いかけてたのですが、この辺から
雲行きがあやしくなってきてました)

3、上記の問題には目をつぶったとして、解凍された画像ファイル(*.jpgファイル)を
imageとして取り込んで表示する際に、480x640サイズなどなら問題ないのが
巨大サイズの画像ファイルなどのイメージは、エミュレータでは表示できても
P905iの実機では表示できないという不具合が発生しました。
(これも、zip圧縮する前に、元画像を全てあらかじめリサイズして小さめにしておけば
回避不可能ではないのかもしれませんが、PDF化の圧倒的な使い勝手の良さと
比べると、この時点で「905世代でもiアプリでの実現は無理かー><」という
結論に達しました

まあ、順番を間違えたというか、iアプリの開発を試す前に
PDF化を試しとけば良かったって話なんですけども、
903i時代の使えなかったPDFのイメージが残っててなんでか
PDFの確認をせずに先にiアプリを作り出しちゃったのが敗因だったりしますが
技術トピック的にはいろいろと参考になったので、仕方ないかなーという感じです
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