1、はじめに

最近、ネット上で「ハイレゾオーディオ」という単語を見かける機会が増えました
「ハイレゾオーディオ」用の高額な機器を購入して、「ハイレゾ音源」のファイルをダウンロードして聞けば
高音質の音楽などが聞ける様になるそうです・・・
(値段もピンキリですが、キリでも高いというか数万円〜数十万円って単位で機器を購入するみたいですね)

・・・ちょっと待ってください、(別に「ハイレゾオーディオの音が良くない」などと言うつもりはないのですが)、
「ハイレゾオーディオを試す前に、やっておくべき事ってあるんじゃないですか?」、
「そもそも音質が良いって、何と比較して音質が良いって判断してますか?」、
「あなたは本当に音質が良いって判断ができてますか?」(思い込みとか自己満足じゃないですか?)、
という事を自問自答すべきなんじゃないかと思います・・・(というか、今回、私はやりました)

「ハイレゾオーディオの音質」は高い機器を買っただけの音が聴けるようになるんだろうとは思いますが、
そんな事しなくても、「千円ちょっと」とか「数千円位」ないしは、「色々買っても1万円ちょっと位」で
「自分の満足のいく音が聴けるようになる」という話をしたいと思います

2、きっかけはWindowsタブレットの「Miix 2 8」でした

「ハイレゾオーディオ」とは話がずれてしまうのですが、この話のきっかけは「Miix 2 8」というLenovo製の
Windowsタブレットに(ヘッドホンジャック経由で)外部スピーカーを接続して音楽を聴いたりnasneで録画した
テレビ番組を見た際に「やたらと音が良い」、「やたらと音が立体的に聞こえる」、「右の音は右、左の音は左、
前の音は前、後ろの音は後ろ、上の音は上という感じに音像というか音の位置が明確に分離して聴こえる」
と思った事です

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普段使ってるデスクトップPC(オンボードサウンドでRealtekチップ)で同じ物を聞いた際には、
音質そのものは悪くないと思っていたのですが、「Miix 2 8」と比べると「同じスピーカーを使っているのに、
音が立体的に聞こえない」、「確かにステレオはステレオなんだけど、全体的に音の左右バランスが
中央に集まってる」感じがして違いにびっくりしました

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更に、「Miix 2 8」とは別に、同じLenovoの「ThinkPad8」というWindowsタブレットも持っていたので、そちらの音も確認してみたのですが、ThinkPad8の音もデスクトップPC同様に「音が中央に寄っていて立体的では無かった」のでした(3つの環境とも、スピーカーは全く同じ外部スピーカーを使っての比較だったので、スピーカーは同一条件であり、違うとすればPC側のサウンドボード側(DAC)側という事になる事に気付きました)

(※)サウンドカードの違いによって「高音が強い」とか「低音が出る」とか「音がぼやけてる」みたいな「音質の違い」位は想定しないでもなかったのですが、「音が立体的に聞こえる/聞こえない」といった音の立体感の違い、ステレオ感の違いが「スピーカーの違い」でなく「サウンドカードの違い」でここまで出るとは予想もしてませんでしたので正直びっくりしました

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(ThinkPad8は、写真を撮ってみると見た目は「Miix 2 8」そっくりですね・・・Lenovoのロゴマークが無いくらい?)

つまり、今回の確認をするまでは、「Miix 2 8」だけが音が立体的に聞こえて、それ以外のPCでは「ステレオはステレオなんだけど、今一つ立体感に乏しい」聞こえ方になってました

(※)私が使ってるPCが左右2個の「2chのスピーカー」を使っていたので、「こんなもん」だと思っていたのですが、今回「Miix 2 8」の音を聞いた結果、「音源しだい(DAC=DAコンバーターしだい)で立体的な音が聴ける」事に気づきました

3、スピーカーは1500円位の「LOGICOOL Z120BW」が絶対的にオススメです

2セット買っても3000円程度で買えるので、可能なら2セットの購入をおすすめします

(※)後述する「音の比較」をする際に、同じスピーカーが2セットあると
「同じスピーカーの条件」の元で「サウンドカードの音の違い」、「USB DAC(USBサウンドカード)の音の違い」
が確認しやすいので便利です

(※)そもそも「音質向上」という段階においては、「同じサウンドカード」に対して「スピーカーを色々変えてみる」
事こそがまずやるべき事で、(今回は書きませんが)、以前、今回と同様に色々なスピーカーを大量に買って
音の比較をしてみた事があるのですが、この「LOGICOOL Z120BW」というスピーカーは、1500円前後と
安い割に絶対的に音が良いですし、世間的な評判もダントツに近い形で良いので、1万円前後や1万円以上などのちゃんとしたスピーカーをお持ちの場合はともかく、5000円以下のスピーカーを使ってる位なら
Z120BWも持っておいて損はないです。また、今回の様に「同じスピーカーを2セット用意する」場合にも
安くて用意しやすいです

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4、色々なUSBサウンドカード(USB DAC)を試してみる

デスクトップPCの元々のサウンドカードはオンボードのRealtekチップを使ったサウンドカードでしたが、
今回、色々なUSBサウンドカード(USB DAC)を用意して、「同じスピーカー」を使って音を聴き比べてみました

試してみる前は「サウンドカードなんてどれ使っても大体音は一緒だろう?」とか、増して
USBサウンドカードに至っては「値段も1000円ちょっととか安いし、それこそどれかっても一緒だろう?」とか
思い込んでいたのですが、(今回試してみた事として)「大間違い」であり、結論として「音質は全部違いました」

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左から以下の通りになります
1、今回購入した、PCi PL-US35AP(C-Media CM119チップ)
2、元々のオンボードサウンドカード(Realtekチップ)
3、大昔に買ったスピーカーに付いてた型番不明のUSBサウンドカード(C-Media CM102チップ)
4、今回購入した、響音4(C-Media CM108)
5、今回購入した、iBUFFALO BSHSAU01BK(多分 C-Media CM119)
6、今回購入した、上海問屋DN-10102
7、大昔に買ったARVEL HAMU02(多分 C-Media CM108)

それぞれの詳細は以下の通りです

2、元々のオンボードサウンドカード(Realtekチップ)
・音質は普通に満足できる(音質自体は決して悪くない)
・音が立体的でない
・ボリュームを上げるとホワイトノイズ(シューとかピーとかいう音)が乗るのでボリュームをあまり上げられない

1、今回購入した、PCi PL-US35AP(C-Media CM119チップ)
・音質が高音が強くて低音が弱かった
・音はそこそこ立体的だけど、他製品に比べると立体感がちょっと弱いかもと思った
・Amazonなどでは現在大量に売れてる商品
・ホワイトノイズは一切ありません

5、今回購入した、iBUFFALO BSHSAU01BK(多分 C-Media CM119)
上記の1、PCi PL-US35APと多分全く同じ商品でした・・・確認してから買えばよかった

3、大昔に買ったスピーカーに付いてた型番不明のUSBサウンドカード(C-Media CM102チップ)
・音質は高音、中音がそこそこで、低音もかなり出る(同じスピーカーと思えない程低音が出る)
・調べてみるとC-MediaのCM102チップというのは、「安いけど音がいい」と昔から評価高かったらしい
・CM-102チップを使ったUSBオーディオとしては玄人志向のAUDIOJACK-USBなどが
有名だったみたいですが現在入手できません(どうしても入手したいけど、ヤフオクですら売ってなかった)
・「響音4」を入手する迄はこれがベストでした。低音が出るのが良し悪しで、良く言えば低音もちゃんと出て
男らしい音、荒々しい音、悪く言うと音の輪郭がちょっと雑、長時間聞いてると疲れる場合もあり、
でもまた聞きたくなる音
・立体感もかなり出ます。オンボードサウンドと比べると明らかに音が広がって聞こえます
・ホワイトノイズは一切ありません

4、今回購入した、響音4(C-Media CM108)
・今回、最後に購入したのが響音4だったのですが、バランス的にはこれが一番かなと思います
・高音、中音、低音がちゃんと出る、CM102チップに比べると低音の主張が弱めなので聞いてて疲れない
・立体感は一番広く聞こえるかもしれない(CM102チップ以上かもしれない)
・ホワイトノイズは一切ありません

6、今回購入した、上海問屋DN-10102
・「3000円前後で買えるハイレゾオーディオ対応USB DAC」という触れ込みで期待して買いました
・大失敗でした(期待大外れでした)
・ハイレゾ対応ソフトでちゃんと聞く前に断念したので、正確な評価ができてないかもしれません
・(ハイレゾモードでなく聞いた場合には)音質は普通、悪くもないけど特筆する程良いとも思えなかった
・ホワイトノイズが酷い、ボリュームをかなり下げてもノイズが入るので、
評価うんぬんの前に「こんなの使えない」って思った

7、大昔に買ったARVEL HAMU02(多分 C-Media CM108)
・これはヘッドセット用に大昔から使ってる物なので、ちゃんと評価してません
・音質は良好
・立体感はあまり無いように感じました
・チップセットが響音4と同じCM108のはずみたいなんだけど、購入時期も古いし、音の感じが違う気がするので
どちらかのチップセットを勘違いしてる気がします

評価方法は2つのスピーカーの音量を同じにしておいて、
コントロールパネルのサウンドのデバイス一覧から右クリックして既定のサウンドデバイスを切り替えて
聴き比べてます(リアルタイムに聞き比べるのが非常に重要です)

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5、結論

上記の評価の結論として、現在は「響音4」を基本に、たまに「CM102のUSBオーディオ」に
切り替えながら使ってます

(※)新しいパーツを探す旅は今後も続くので、パーツの値段を上げながらより良い物を探す旅は
これからも続きます(というより、ここから始まります的な感じだと思ってます)

1500円のスピーカーに1200円位のUSBサウンドカード付けただけですが、
元のオンボードサウンドと比べると驚くほど音が良くなりました

(※)「音質」といっても色々な評価基準がありますが、今回は「音質を維持しながら、音が立体的に聞こえる様になりました」という話です

尚、「私が気に入ったのがコレ」という話であって、今回の話は「過程が大事」というか、
「色々、実際に聞き比べて、それぞれ自分が気に入った音を探す事が重要」です

スピーカーやサウンドカードについても、1000円や2000円の安物じゃなくて、5000円クラス、
1万円クラス、数万円クラスと値段が上がる程に、「当たりを引く確率」も上がれば、
「当たりの品質が更に良い物である確率」も上がります

スピーカーにしてもサウンドカードにしても「いきなり5000円クラス」、「いきなり1万円クラス」、
「いきなり数万円クラス」の物を1つだけ購入して、(自分の耳で聞き比べもせずに、単なる自己満足で)
「これは高くて評判が良い物だから音がいいんだ!」、「音がいいはずだ!」って勝手に思い込むんじゃなくて、
実際に他と比較して本当に自分が気に入った音を出すパーツを探していくのが楽しいと思いますよ?
その際に、いきなり高額なパーツを購入しておいて、いきなりそれが外れだとショックも大きいので
最初は安いパーツの比較から初めておいて、ちょっとずつ高額なパーツを試していくとかの方が
リスクは低いんじゃないかと思います・・・
(逆に「それは安物買いの銭失いだ」って言われると返す言葉も無かったりするんですが、それでも
安いパーツ同士の比較でも、素人が聴いても明確にそれぞれの音の違いって判るので楽しいですよ?)

・・・但し、逆に重要なのは「値段が高いから音が良いとは限らない」って事です
数万円かけたスピーカーやサウンドカードが1000円の物に明らかに負けるとかも普通にある世界です
くれぐれも、人の評価とか値段で思い込むんじゃなくて「自分の耳」で判断する事をオススメしますし、
「音にこだわる楽しさ」って本来、「自分で色々試して、自分なりの正解を模索する過程にある」
んじゃないかと思う訳です

「ハイレゾオーディオ」も、高額な金額の機器を買って、音源も高額な物を買い増してまで聞く物なので
「確かに音は良い」んでしょうけど、そもそも「音が良いって、どの位音が良いのか?聞き比べられる環境」や
「音を聞き比べる習慣」を付けておいた上で、ハイレゾオーディオを試してもいいんじゃないかと思うんですよね?

あと、「ハイレゾオーディオ」も万能じゃないというか、「ハイレゾ」であるが故にごまかしが効かないというか
「録音/再生環境は確かにハイレゾなんだけど、それ以外の録音状態が良くなくて、結局音が良くない」とか
「聞いてみた音楽によって、ハイレゾで素晴らしく良い音に聞こえる物」もあったかと思えば
「なにこれ?ハイレゾにしても全然音良くないじゃん?って物」まで色々あるみたいなので、
そういう違いを体感する為にも、ハイレゾオーディオを実際に試す以前に、まず自分の耳を鍛えておくのも
大事なんじゃないのかなー?・・・とか思います