(仮想化ソフト)VirtualBoxのゲストOSとしてWindowsXPをインストールする時は
「1コア」(シングルコア)でインストールした方がいいみたいです
(親OSが4コアとか8コアある場合でも、ゲストを2コア以上にすると遅くなるみたいです)

(※)VirtualBoxについては、今回私の方でも確認してみたのですが、VMwareなどで
どういう結果になるのかは分かりません。VMwareの速度差をご存知の方がいましたら
是非教えてください






私の環境はcore i7/Windows7 64bit環境(8コア)の親マシンに、
VirtualBoxを使って、ゲストOSとしてWindowsXPをインストールした環境を多用しています

この「WindowsXPのゲストOS」は、(core2duoの)前のマシンの当時に作成した物だったので
「CPUを1コア」扱いとして使っています。分かりやすくタスクマネージャで言うとこんな感じです
task1


「CPU1コアのWindowsXP」でも、普通に使っていて全く問題はないのですが、現在の親PCが
8コアなので「1コアだと勿体ない気がする」ので「2コアに変更してみようかな?」と思いました
タスクマネージャで言うと、こんな感じにしたいなーと・・・
task2


VirtualBoxの場合、設定画面でプロセッサ数を1→2にするのが基本的な設定方法なのですが、
VistaやWindows7なら、これだけの設定で自動的にCPUのコア数が変わるのですが
XPの場合は「基本的にはWindowsのインストール時にしかCPUのコア数を判別しない」仕様の為、
Virtualboxのコア数を変更しただけでは反映しません(1コアのままです)
vbox1


尚、余談ですが(というか、これも重要な話なのですが)、VirtualBoxでコア数を1→2にすると
「IO APICを有効化」というチェックが自動的に入ります
(2コア以上にした場合は、このチェックは外してはいけなくなります)
vbox2


Windows XPで、2コア以上に変更したい場合の方法は下記のURLなどで説明されています
(後述する様に、「XPは2コア化するべきではない」ので、この方法は実行しないでください
http://kaworu.jpn.org/kaworu/2010-10-26-1.php

また、新規にゲストOSを作成して、作成する際にあらかじめ「2コア」にしてから
Windows XPをインストールした方が手順としては簡単になります
(これも、後述する理由でおすすめしません。「XPは1コアでインストールすべき」です)

・・・で、上記の手順で、自分の「1コアのWindows XP環境」を「2コア」に変更しようと思ったのですが
何か不具合があったら困るなーと思って検索してみたら、気になる情報を見つけました

(VirtualBox+WinXP+VisualStudioにマルチコア設定はNG)
http://blog.ra-labo.com/2011/08/virtualboxwinxp.html

簡単に言うと、Mac上にVirtualBox経由でWindows XPを(2コア設定で)インストールした人が
「開発ソフトのVisual Studio 2008を使うと、保存に10〜15秒かかっている」
という重大な問題を見つけました(本来はたぶん1秒程度のはず)

自分のXP上の開発環境を2コア化して、VisualStudio2008がそんなに遅くなっては困るので
実際の環境を2コアかする前に、「2コア化したXP環境」をテスト的に用意して試してみました
(元情報がVisual Studio 2008の不具合だったので、私もVisual Studio 2008で試してみました)

(テスト内容)
Visual Studio 2008で新規のC#プロジェクトを作成し、作成したソリューションをそのまま保存する

(テスト結果)

「1コアのWindowsXPでの動作速度」・・・1秒弱
「2コア化したWindowsXPでの動作速度」・・・3秒以上

元情報に書いてあったMac上のVirtualbox環境ほど(10〜15秒)はかかりませんでしたが
1コア環境で1秒かからない操作が、3秒以上と、計測する迄もなく、体感的に明らかに
遅い結果となりました・・・

・・・という事で、私の環境ではVirtualBox上のWindowsXPを1コア→2コア化するのは諦めました

遅くなるソフトが開発環境ソフトのVisualStudioなど、ごく一部である可能性はありますが
逆に開発環境用に仮想化したWindowsXPなどを使ってる人にとっては本末転倒な
話だったりもしますので、ご参考です・・・

それ以外のソフトでも、ファイルアクセスなどが遅くなっているソフトなどはあるかもしれません。
私は1コアでインストールする事が殆どだったのでVirtualBoxやVMware上のゲストOSが
遅いと思った事は殆ど全く無いのですが、人によっては「VMは遅い」って気にしてる人もいるのですが、
もしかしたら、「VMは遅い」って固定観念を持ってる人のゲストOSのインストール方法は
2コア以上のマルチコアだったりしないのかな?・・・などと思ったりもします。
普段2コア以上の設定でゲストOSをインストールしてる人は、逆に1コア設定で同じOSを
インストールしてみて、速度差を確認してみても良いかと思います。