test
905シリーズの新発売などで、携帯電話の買い替えなどのタイミングで
DoCoMoのホームページからダウンロードできる
「DoCoMoケータイdatalink」というソフトをダウンロードして、
アドレス帳やブックマーク、メールデータなどの移行に使ったり、各種ファイルを
PCから携帯に入れたりするのに使ってる人が多いのではないかと思います

(というか、私もそうでした)

・・・で、結論から言うと、このDoCoMoケータイdatalinkですが、
(たぶんバグなんだと思いますが)ウィルスまがいのとんでもない挙動を
する事がある事が分かりましたので警告します

1、「SHIFT」+「Ctrl」+「Esc」キー(もしくは「Alt」+「Ctrl」+「Del」キー)を押すと
タスクマネージャが表示されます
このタスクマネージャで「パフォーマンス」タブを選択してCPU使用率グラフを表示します

2、この際に通常(何もしてない状態)だと、CPU使用率は
0〜5%程度の範囲を行ったりきたりしていて、何かプログラムを動かしてる時だけ
一時的に数十パーセントとかいくけど、少しすると0%近くに戻るのが
普通の挙動です
(起動してるプログラムの種類にもよりますが、特に何も起動してない場合は
確実にそうなります)

3、これが、「何もしてないはずなのに」、
「CPU使用率が100%近くのまま、ずーっと張り付いている」(Pentium4などの場合)
「CPU使用率が50%近くのまま、ずーっと張り付いている」(Core2Duoなどの場合)
というのは明らかにおかしいです

(※)正直、この現象が発生した場合には「最悪ウィルス感染してる」という事すら
疑うべきです
(エンコードソフトとか、3Dゲームとか重たいプログラムを実行中の時は
問題ないですが、何もしてないのにそうなる事は通常ありえません)


test
4、・・・という現象が、私のPCで発生しまして
「ええっ!?(ウィルス感染した人のサポートしたり話聞いた事は多いけど)、
自分のPCに感染したことなんて、ほぼ皆無なのになんで?!、
ついに初感染したのか!?」
と慌ててつつ、現象を確認してみました

5、確認方法の手順は比較的簡単で、表示している
タスクマネージャにおいて、「プロセス」タブに切り替えて、
「CPU」の項目を1回か2回クリックすると、CPU使用率順にタスクが
並び替えられます

6、この際に
「System Idle Process」という項目が99%とかになっている事はよくあるのですが、
これは「何もしていません(アイドル中です)」という意味なので、これが
99%なり100%近いのは正常な状態です

問題はそれ以外の名前で、ずっと50%以上なり、100%近いままの項目があったら
それが(ウィルスを含めて)疑わしいという話になります
(※)3DゲームとかエンコードソフトとかはCPUパワーを最大限食いますので
それらを使ってる場合は正常ですが、そういうソフトを意識して使ってない限りは
CPUパワーを食いつぶすソフトは滅多にありません

7、・・・で、実際に確認してみると、
「DLMpwSrv.exe」とかいう訳の分からないプログラムが(Core2Duoで)50%
(Pen4ならおそらく99%)もCPUパワーを食いつぶしてました

(※)今回は結果としてウィルスではないのですが、ケースによっては
このパターンでウィルス感染が発見できるケースも多々あるので、それも含めて
確認方法としても書いていきます

8、見つかったプログラム名が「DLMpwSrv.exe」なので、この単語を
Googleで検索してみます
これでウィルスであろうと、他の原因であろうと
「何が起こっているか?」の原因解析が大抵の場合可能です

9、今回のDLMpwSrv.exeでの検索結果として

(ドコモケータイdatalinkがCPUを食い尽くしているかもしれない)
http://cl.pocari.org/2006-10-10-1.html
というURLが検索できました
(同様の話が複数見つかりますが、ここが分かりやすかったです)

どうも、ドコモケータイdatalinkをインストールした際に
勝手に常駐される「Mobile Phone Watch」というサービスがこれで、
きっかけはよく分からないのですが、たまに暴走(?)しては
CPUを食い尽くすそうです

CPUが100%なり50%以上なりという状況が数時間続くと、
電気代も例えば50Wだったものが120W以上とかになりますし、
CPU温度も30度くらいのものが50〜60度以上と熱も跳ね上がり
結論としては「電気も大食いになるし、熱で暴走とか故障の原因にもなりかねない」
と、仮にウィルスではなくてバグだとしても、結果としてウィルスに近い
被害を被る可能性も低くありません(高いとまでも言えませんが)

3Dゲームしまくってる人とか、エンコードで動画変換しまくってる人なら
普通にかかるCPU負荷ともいえるのですが、
「やりたいことがあって、(消耗のリスクも)納得して使ってる」のならともかく
「何もしてないのに、リスクだけ受ける」のはあんまり良い話ではないと思います

(※)まあ、言葉を選んで良くいっても「かなり重大で深刻なバグ」だと言えます

10、本件に気付いてからblogに書くのに1日程度かかったのですが、理由の一つに
「再現性」と「発生タイミングがわからない」というのがあって、一度直ってしまうと
現象が発生しなくなる
・・・かといって、では直ったのか?と思っていたら、いつの間にかまた発生していた(今回)
と、よくわけのわかんない挙動をします

また、ケータイdatalink自体が起動時に「最新版にバージョンアップしてください」という
表示をしてくる場合があって、私の場合だと
古いバージョンから1〜2週間前に1.3.0xにバージョンアップしていたのですが
今回もバージョンアップメッセージがでていて、最初に発生した昨日の時点では
対応策をとって直した上で、
1.3.1にバージョンアッもプしました

この1.3.1へのバージョンアップ後に確認した範囲では再発しなかったので、
直ったかと勘違いしていたのですが、
本日結果として1.3.1でも現象が再発したので、
「最新版を含めて、いつ現象が出るかわからない」
という話なんだと思います
(但し、いつ?何のタイミングで発生するのかは不明)

(※)更に切り分けると、ケータイdatalinkには「クリーンインストール用」と
「バージョンアップインストール用」の2種類があり、私の試した範囲は
「バージョンアップインストール」しか試してないので、一度アンインストールしてから
「クリーンインストール用」で再インストールした場合にもこの現象が発生するかどうかは
分かりません・・・が、たぶん発生しそうな気がします^^;


test
11、それでは本件の対応方法について書いてみたいと思います

(※)いつ?何のタイミングで発生するのかわからないので、
この現象が起こってない環境でも、とりあえず下記の対応策を実行しておいた方が
いいのかもしれません

12、「スタート」ボタン/(「設定」)/「コントロールパネル」を開きます

13、「管理ツール」をダブルクリックします

14、「サービス」をダブルクリックします

15、サービス画面が表示されると、大量のサービス名が並んでいますが
(おそらくアルファベット順に表示されてますので)この中から
「Mobile Phone Watch」
という項目を見つけて、それをダブルクリックします

test
16、(※)ここは横の画像を見ながら操作してください

17、「停止」ボタンを押します

18、「スタートアップの種類」を「手動」に変更します

19、「OK」ボタンを押します

(※)ケータイdatalinkを使っていてそちら側の動作に不具合が発生する場合は
使う時だけこの画面の「開始」ボタンを押して開始してから使い、
ケータイdatalinkを終了したらまた「停止」ボタンを押せば良いかと思いますが、
おそらく「停止」しっぱなしで問題なさそうな気もします
(「停止」しっぱなし状態でのケータイdatalinkの動作については、
未確認なので保証はできません)

20、以上で、CPUパワー食いつぶし状態は発生しなくなるみたいです
(そもそも、いつ?何のタイミングで発生してるのか?も分かってないので
確証はないのですが、少なくとも現象が発生してる時にこの操作をすると
CPU食いつぶし状態が止まるのは事実ですし、おそらく最初から停止しておけば
CPU食いつぶし自体が発生しなくなるだろうというのは間違ってないと思います)

・・・っていうか、5万円だの6万円だのっていう905iの値段と併せて考えると
「こんな重大なソフトのバグ放置したままでいいんですか?」って
気はしますね

知らずに「パソコンが最近遅くなったから」とか誤解して
パソコン買い換えた人とか出ちゃったら、損害賠償モノの話にされたりするんじゃないかな?とか
ちょっと極端な状況も頭をよぎったのも事実です
(まあ、普通に考えればそこまで極端な話でもないのかもしれませんが、
そうはいってもかなり重大なバグですよ?コレ)